電力自由化から2カ月が経過し、大手電力会社からの新規事業者(新電力)への切り替えが100万件を突破した。「電力広域的運営推進機関」のまとめによると、5月末時点での切り替えは103万5500件となった。ただ、全体でみると大手電力各社の利用者の1.6%に過ぎず、消費者の中にはサービス内容の精査など、今のところ様子見傾向が強くなっている。

 自由化を受けて、これまでに電力小売り事業者として登録を済ませたのは約300社。このうち、実際に電気事業を展開、また事業化を表明しているのは67社で、業種別には都市ガスやLPガスなどのガス会社が21社と最も多い。ガス会社が積極的なのは、電力とガスのセット販売による事業拡大とともに、来年に迫るガス小売り自由化に向けた顧客流出防止への布石という狙いもあるようだ。

 このほかにも、流通・サービス、通信・放送、石油などを主事業とする新規事業者も新たなプランを提供しており、顧客囲い込み競争は今後、さらに激しさを増すものとみられる。