ネットリサーチのマーシュがまとめた「電力自由化に関する調査」によると、約7割が電力の自由化を認知しているという結果がでた。30-69歳の男女400人から回答を得た。

 「家庭向けの『電力自由化』が適用されたら自宅の電力会社を変えたいか」という問いでは、41・3%が「変えたい」と回答。その理由は「料金が安そう」がトップ。次いで「いろんな料金プランがありそう」、「今の電力会社が信頼できないから」と続く。「変えたくない理由」では「電力供給に不安がある」が最も高かった。電力会社の選択条件は「料金が安い」、「安定した電力供給」、「信頼できる企業」の順。

 電力小売り全面自由化まで半年を切ったが、各社とも具体的料金プランは明確になっていない。他社動向を見極めながら良い料金メニューを公表したいとの思惑があるようで、電力会社の切り替えを考えようにも判断材料がないのが現状だ。自由化に対する期待が高いだけに消費者への情報提供も急がれるところだ。